サバゲノコギリクワガタの飼育(幼虫飼育&産卵方法)
今日はアフリカのノコギリクワガタ、サバゲノコギリの飼育方法をご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:サバゲノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus savagei
産地:アフリカ・カメルーン
アフリカのノコギリクワガタ、サバゲノコギリクワガタです。色合いが素晴らしくキレイな中型ノコギリです。市場でも比較的見られます。飼育は産卵、幼虫飼育共に容易な種です。しかし、ただ一つ注意点があります。これはあくまで私の経験なのですが、このノコギリ、交尾の際の♀殺しが無茶苦茶多いんです。1♂に5♀以上殺されてしまった事があります。交配の際の同居時間を長くしておくには注意が必要です。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】くわマット、きのこマット、菌糸E-800
【飼育容器】800cc程度の容器など。
【えさ交換回数】途中1回程度
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約5ヶ月(合計約6~7ヶ月)
まず幼虫飼育ですが、とても容易な種。弊社のマットでは、くわマット、きのこマット、菌糸でよく育ってくれます。マットを入れる容器も私の場合は800cc程度のブロー容器にマットを入れて飼育すればOKです。菌糸の場合は菌糸ビンE-800の大きさで大丈夫だと思います。管理温度は23~25℃程度で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
<産卵方法>
サバゲノコギリに限らず、アフリカのノコギリ種は材を入れてセットした方が私的には上手くいっていますので、材を使用したセッティングをご紹介します。
★材を使用して産卵セットを組んだ場合★
【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット+材1~2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースS~M
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
画像で紹介すると・・・
このようなかんじです。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくると思います。但し材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
いかがでしたでしょうか?サバゲノコギリクワガタ。色合いも素晴らしくとても魅力的なクワガタです。飼育も容易ですので皆さんも、もし入手出来る機会がありましたら是非挑戦してみては如何でしょうか?但しペアリング時は注意して下さいね。(^^)
4 Comments »
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2014年6月13日
カテゴリー
使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木
shihoさん、こんばんは。 早速質問なのですが、飼育方法の説明に時々出てくる「極度の高温・極度の低温」とはどれくらいの温度のことですか?はっきり答えにくいと思いますが、回答待っています。
Comment by 坂井 — 2014年6月14日 @ 9:29 PM
坂井さん、レスありがとうございます。 サバゲノコギリに関しては、私の経験上では、 成虫&幼虫管理:16~28℃ 交尾&産卵させる温度帯:25~28℃ この温度帯が適していると感じています。 ただあくまで私が飼育した上での感じ方なので、人によっては多少のズレが生じることもあると思います。 御了承下さいませ。
Comment by tsukiyono — 2014年6月16日 @ 5:17 PM
ありがとうございます! 参考になりました。
Comment by 坂井 — 2014年6月16日 @ 10:29 PM
[メスを殺す]はやばい!それを縛るには結束バンドが必要だよ!じゃないとメスが可哀想だよ!(涙)
Comment by チョロ松さん — 2023年7月17日 @ 7:23 PM